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好きな音楽とバンドについて。
THE YELLOW MONKEY と FoZZtone を
あからさまにご贔屓。
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イエモン - 9th album「9999」
category: THE YELLOW MONKEY:音源

19年振りのリリース、9th アルバム。
遂にきたよーー!待ってました!!


純粋でふわりと軽い温かさと、
どっしり構えた芯のあるカッコ良さ。
この対称的な 2つのイメージが同時に強く印象に残る 1枚。
新しくて懐かしくてふところ深い。
再結成後の 3年間をドキュメンタリーにしたような作品だと
メンバー自らが語るのが頷ける。
19年間の蓄えがここに噴き出してる、みたいな、
楽曲の幅の広さに目をみはる作品。

 


感想メモのマークの意味は、
「△」が中庸。
「○」は特にお気に入り。
「◎」は最高。
「✕」はあんまり好きじゃない。該当曲ないけど。


1. この恋のかけら

あたたかさ溢れるミディアムバラード。
アレンジもメロディも詞のアプローチも、
シンプルかつストレートで、
これが1曲目か・・・!と思うとじーんとする。
歌うようなベースが特にいい。ほかほかする。
父親、母親が歌詞に入っていたりして、
恋というよりアットホームな感じ。


2. 天道虫

ガツンとしたグラマラスなロックチューン。
1曲目で仕上げてきた柔らかな空気を
バカーン!とぶっ壊してくるこの曲の配置、

めっちゃ好き。
個人的には、ファンクラブに入るほどのファンになってから
初めて世に出た曲なので思い出深い。
特にイントロ、あがるわー。
曲順加点込みで◎です。アァーウ!!
麻雀ドラマ「天 天和通りの快男児」の主題歌で、

新ジャンルビールの CM 曲にもなった配信シングル。


3. Love Homme

「新生イエローモンキー」って感じのやつ
さっそくきたー!!と浮き足立った、

マイナー調ミディアムチューン。
存分に踊るようなベースラインと、スイングビートのこの感じ、
今までになかった洒落感めちゃくちゃ効いてて
えー!何これー♪♪となったお気に入り曲。
でも、歌詞はのっけから
「両性具有の天才集まれ」という吉井節。
これ。
なんともたまらん。
ドカンと盛り上がらずニヤリとしたまま最後まで聴かせてくれるところ、
大人の余裕を感じるのがとても良い。
フツフツ熱い感じ、むーん!と唸るカッコ良さ。


4. Stars (9999 Version)

落ちつきがありながらもワクワクさせてくれる、
メジャー調ミディアムナンバー。
デヴィッド・ボウイを想って書かれたという曲。
派手ではないけどちょっとした華がある感じがとても好き。
聴くとなんかウキウキするのよね。
世界はいつか何かするー♪

「9999 Version」ってのはどのあたりが、

と思ったら、

あ!ハンドクラップ、これ!

もしかしてメンバーのじゃないの?わぁ♪

 


5. Breaking The Hide

低音域のブイブイなギターサウンド炸裂、
渋めのカッコ良さがグイグイ迫ってくるロックナンバー。
たっぷりめのテンポで響き渡る重低音に
あはー!たまらん!と酔いしれてたら、
いきなり疾走感あるギターソロに乗せて
スカッとした Cメロぶっ込んでくる痛快さ。
魅せるね!!
いいわー。新鮮だし。
かと思えば「ヴァンパイアの疼き」という
吉井ブランドなパワーフレーズ。
うほー!詰め込んでくるねー!
めっちゃ気に入った。
野太いカッコ良さがとっても好み。
ちなみに作曲はエマ。


6. ロザーナ

イントロの軽快なギターサウンドが印象的な
ファンクラブ限定配信シングル。
この、体の力が程よくフッと抜けるような
明るく弾む軽さ、
前曲のドーンとした存在感の曲の後に聴くと
とてもキラキラしてて凄く良い。
シングル曲として聴いていたときには
さほど印象強くない曲だったのに、
ここにきて生き生きと聴こえるアルバムマジックに歓喜。
○でも良かったなー。


7. Changes Far Away

優しく心温まるミディアムバラード。
澄んだメロディーに清らかな詞、
まっすぐ響くキラリと輝くような曲。
それを引き立てるような、

全編ピアノメインのアレンジがとても良い。
更にそして、とにかく歌詞が良い。
これ、自分達を想って書いた詞なんじゃないかと思ったら
ウルウルしちゃって仕方ない。
「過ぎてしまえば黄金時代はいつだったんだろう
今がそれだったりね」
泣くがな。
ふわりとしつつも力強いサビで涙腺解放な感じ。
聴けば聴くほど気に入っちゃって
○にしようかと悩みに悩んだ。


8. 砂の塔

再集結後初めての一般流通シングルとなった、
とてもドラマチックなマイナー調ミディアムスロー曲。
ドラマ「砂の塔」主題歌。
心が軽くなるようなキラリとした前の2曲からの
ガラリとした雰囲気変えがまた大変良い。
陰があるずっしりした歌メロ、
ストリングスの豪勢なアレンジと相まって
本当にこういう曲よく似合う。
自分の身長超えるくらいでっかい絵画でも目の前にしてるような、
壮大なスケール感がいいのよねー。


9. Balloon Balloon

きたーーーーコレ!!
この重量級ノスタルジー!!うひょー!!
襲ってくるような濃さの歌謡ロック。
メロからアレンジから詞から何から、
昭和にタイムスリップでもしたかと思うほど
惜しげもなく浴びせくれるこの感じはもう、
たまらん!!!
たまらんぞ!!!
平成も終わろうかというこの時代に
「新生イエローモンキー」を引っさげて、
新しさ感じさせる楽曲たちのド真ん中に投下されるこれ。
もう、最高ね。

♪膨らんで 膨らんで
♪割れます割れます Balloon Balloon
♪膨らんで 膨らんで
♪飛びます 飛びます Balloon Balloon


10. Horizon

自身のドキュメンタリー映画「オトトキ」の
エンディングテーマのために書き下ろされた配信シングル。
揺られるようにひたすら優しいこのスローバラードが、
アルバムの終盤ではなくその少し手前の
この位置に収まってるという意外性。
やられた。
イエローモンキー唯一の、作詞エマ曲。作曲もエマ。
「あの夏の夕立ぐらい 泣いていいから」
ぶわぁぁぁー!!
△にしたけどこの曲好きなんだー!!涙


11. Titta Titta

しっとりとした前曲からまた大きく変わって
今度はカントリー調なノリノリさ。
思わず立ち上がって踊り出したくなる軽快さが
ストレートに楽しい。
泣かせる気満々の前曲「Horizon」のあとに
♪あんまりナーバスになっていると
♪蜘蛛と蝿がたかるぞ
っときたよコレ。
やーーーーってくれるじゃん、最高!
聴かせる系が多めにも見えるこのアルバムの中で、
このお茶目でルンルンな曲が
パッと輝くようなアクセントになってるのとても良い。
Titta Titta 〜♪


12. ALRIGHT

再集結後に初めて発表された記念すべき 1曲。
ファンクラブ限定配信後、「砂の塔」C/W に収録。
初めて聴いたときにちょっと印象が薄かったのが嘘のように
今はイントロからハート鷲掴みにされるほど好きな曲。
Aメロ Bメロで気だるさ出しといて
サビでバーンと来る感じ堪らないし、
サビ後の Dメロの希望に満ちたメロディー最高ね。
何度聴いても詞にも釘付け。
引用しようとしたけど、
これはメロディーにのせて聴かなきゃアカン。
特にDメロ。サビ後の Dメロ聴いて。
でも、そこに限らずイントロからアウトロまでとにかく好き。
情緒が満ちてる。熱いわあー!
ジーンとする感じと、ノれる感じと、
両方があるのが最高よー!
胸が苦しくなるくらいこの曲好きー!!


13. I don't know

この曲がラストとは意外!
「ALRIGHT」で終わるというベタさにいかないあたり、
ニクいねニクいね!コノヤロコノヤロ!
ここまで○と◎ばっか、やりすぎ私!と思って
思わず△にしたんだけど本当は好き。
もう!○でよかったかな!!
この品のある哀愁が好きなのよ。
やりすぎてるくらいのノスタルジーも好きだけど、
この感じもまた心地よい。
ドラマ「刑事ゼロ」の主題歌にもなった配信シングル。



[bonus track]

1. 毛皮のコートのブルース

配信版のみのボーナストラック。

インディーズ時代に作られてから時おり演奏されてきたものの、

音源化はこれが初というレアな楽曲。

たっぷりとしたトロットロのバラードで、

歌も演奏も丁寧に奏でられてる感じが印象的。

7分超えの長尺ながらスルッと聴ける、

重たすぎない綺麗な曲。

♪四次元だけが通り過ぎれば・・・

甘美だわーー。



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聴き終わったあとの最初の感想は、

おめでとう!

これは出来上がったとき嬉しかっただろうなー!
って思ってニヤニヤしちゃった。
充実してるね。詰まってるね。

「こんな一面も!?」の発見が多いけど、
やっぱりイエローモンキーらしさが必ずある。
そこが正に「新生イエローモンキー」といった感じで、
聴いてて「おお!」とか「うんうん♪」とか
リアクションしまくりの 1枚だった。

大人びたカッコ良さだけど落ち着いちゃってない、
その感じが、とにかく嬉しい。
包容力と攻めの姿勢と、
その両方が存在感出してるって熱くなるわー!
だって「この恋のかけら」が 1曲目よ?
もう、懐が深いアルバムだなーって、
これ聴いて思ったよ。
幸せ滲み出てんじゃん!もう!もうーー!

バラードに関しては妙にハードル高くしてしまう私、
それにしては珍しく素直に
真正面バラード「Changes Far Away」に心掴まれたのだけど、
これを○評価にしたら訳分からんくなる!
などという、
それこそ訳の分からん理屈で頑張って△増やすほど
1曲 1曲がホントに個性あるし充実してる。
ドカーンとした爆発力や派手さじゃなくて、
かかってきなさいよ、動じないぜ、みたいな、
ぶっとい幹みたいなどっしり感。
これよね、これこれ。

なのにバッチリカッコイイとはね。
あーー、素晴らしきかな円熟味。

メンバー各々の 15年と、再集結してからの 3年と、
それが作用し合うと、この仕上がり!っていう、
それを思って聴いたときの幸せな心境、
すごいぜ。
ホント、ファンの贔屓目が大爆発ですいません。

(誰に対して。)

特に、

これが THE YELLOW MONKEY 「SUPER」か!!!
と目が輝いたのは
「Love Homme」と「Breaking The Hide」。
らしさもあるけど、やっぱり新しい。
新しいのに違和感ないし、

その感覚、最高にワクワクした。
それと、「Titta Titta」。
この新境地、感動。

でも、何はともあれ、

1枚通じてシンプルに好き。

もう、「△」のやつ全部「○」でもいいよ、全然、
とか思っている自分に、
そういうのマジで説得力ないよ最低!!
とか思ってみたり、
そもそも○とか△とか誰も気にしねーよこの自意識過剰が!!
と自分で自分にツッコみながら、
そうはいってもなーーー
などと無駄に悩む今、
笑っちゃうほど超楽しい。

ロビン、ヒーセ、エマ、アニー、
おめでとう!!

 

記念すべき歴史の 1ページ、

本当におめでとう!!

 


私も今、最高に幸せだー!!!

 

 

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